前回の続きです。
子宮口ほぼ全開で分娩室に移動した私。
分娩室では助産師さんがついてくれて、陣痛の痛みに合わせていきんで、痛みのないときはしっかり呼吸して休むというのを繰り返していました。
助産師さんは痛みが来るたびににテニスボールでお尻を押してくれたり、陣痛が進みやすくなる足の三陰交のツボを押してくれてました。
分娩室って壮絶な痛みに発狂するイメージでしたが、痛みがおさまったときは割と冷静で、助産師さんと世間話などをする余裕もありました。
私の出産した産院が「お母さんがリラックスして出産する」ことをテーマにしていて、分娩室の照明は薄暗く、リラックス効果のあるオルゴール系の音楽が流れていたりしたので気持ち的に落ち着いたのかもしれません。
フリースタイル分娩だったので、初めはずっと横向きに寝た体勢でいきんでいました。でも、だんだん陣痛間隔が開いてきてしまったので、仰向けに変えてみようと提案されました。
体勢を変えたら、一気にお産が進み、次のいきんだタイミングで赤ちゃんの頭が出てきました。
産まれる瞬間は、一気に出すとお股がさけちゃう危険があるので、ゆっくり出すような感じでした。
助産師さんの指示で、いきむのを一旦ストップして、ゆっくり赤ちゃんが出てくるのを待ちます。
このときはお股がマックスに広がってるので、痛いというか、ヒリヒリするような感覚でした。
力入れないでーと言われて、「ひーーー」って感じでしたが、陣痛の痛みよりはマシでした。
そしてゆっくり赤ちゃんが出てきて、ふさふさの髪の毛が1番に見えました。
ゆっくり出ていたおかげか、会陰切開はせずに、自然に少し切れたくらいで済みました。
カンガルーケアを実践している産院だったので、赤ちゃんが出てきたら、すぐ私の胸の上に置いてくれました。
最初見たときは、赤ちゃんがドス黒い色をしていて、ゾンビにみえて「ぎゃ~~〜」と声をあげてしまいました。
でもすぐ泣き出して、赤い人間らしい色に変わったので安心しました。
その後、私はそのままの状態で胎盤を出したりとか、産後の処理をしてもらっていました。
横では助産師さんが赤ちゃんをきれいにしたりしてくれて、旦那は赤ちゃんの写真を撮っていました。
処置が終わったて、赤ちゃんはまた私の胸の上に戻ってきました。そして初めての授乳にトライしました。
産後すぐなので、まだあまり母乳は出ていなかったと思いますが、とりあえず赤ちゃんに吸ってもらうことが大事なようです。
赤ちゃんは、まだ上手にくわえることができないけど、でも必死でちゅぱちゅぱ口を動かしているのがかわいかったです。
赤ちゃんはお腹の中でおっぱいを吸うための自主練をしてきてるらしいです。でも、ママも赤ちゃんも初めてのことなのでなかなかうまくいきません。
出産後はすぐに動いてはいけないので、分娩室で2時間程横になって過ごすのですが、この時間がとっても幸せでした。
助産師さんたちは少し離れたところで色々作業をしていていたので、夫と赤ちゃんと私だけの空間で、「可愛いね~」「頑張ったね~」「おっぱい飲めてるのかな~」なんて会話をしながら、リラックスして過ごしました。
出産を通して、助産師さんって本当にすごい仕事だなと感じました。
いざ赤ちゃんが出てくるときは助産師さんの動きも慌ただしくなり、色んなものをバタバタ準備したり、緊張感が走る瞬間がありました。
それでも、初めての出産でテンパる私のことも気づかってくれて、赤ちゃんの誕生を全力でサポートする姿に感動しました。
これを毎日やっている助産師さん…ホント神です!!
仕事って毎日やってると、どんな作業でもルーティン化していくもんだと思います。少なくとも私が今までやってきた仕事はそうでした。
でも、担当してくれた助産師さんは、表現するのが難しいんですけど、ホントに必死で赤ちゃんを取り上げてくれてるのがわかったんです。
私にとっては一生に一回のすごい体験で、必死だったけど、その助産師さんも決してルーティンワークではない必死さが伝わって、すごいなと思いました。
本当に助産師さんには感謝しかありません。
あと、隣についててくれた夫も、できることはすべてやってくれて、家にいるときから冷静に産院まで付き添ってくれて感謝しかありません。
周りの人にたくさん支えられて、小さな可愛いベビーが生まれてきてくれました☆
最高な日になりました。赤ちゃんとママとパパとみんなが頑張った日☆家族の誕生日です!